研究開発体制

  • 「貼る」のさらに先へ。
    開発しているのはラベルの未来です

    ラベルで社会はより良い方向に変えられる、私たちはそう信じています。

  • ウエットティッシュ用ラベル素材しっとりした開け心地で繰り返し貼れる

    バランスのとれた粘着力が「しっかり貼付する」のに「しっとり剥がせる」を可能にしました。

  • 高平滑グラシン剥離紙使用ラベル素材ポリエチレンラミネート加工なしでもきれいで滑らか

    見た目の美しさだけでなく、ラベル素材全体が環境に配慮した設計になっている点も強みです。

  • ホットメルト粘着剤使用ラベル素材ラベル製造・廃棄時のCO2排出量を約25%削減

    リンテックが目指すCO2排出量50%以上削減に貢献する強力な製品と期待されています。

  • モノマテリアルラベル素材PET製容器とのモノマテリアル化を実現

    リサイクル効率化の鍵は、容器との単一素材化と洗浄工程でのインク除去機能付与にありました。

SUCCESS

ウエットティッシュ用ラベル素材
しっとりした開け心地で繰り返し貼れる

ウエットティッシュ用ラベル素材
しっとりした開け心地で
繰り返し貼れる

ウエットティッシュ用ラベル素材はどのような製品でしょうか。

【営業技術担当】 繰り返し貼ったり、剥がしたりできる点が他の製品との大きな違いです。開閉を繰り返しても粘着力が落ちにくく、最後まで中身を乾燥させずに使うことができます。またアルコールを含むウエットティッシュなどでもしっかりと貼れるタイプもあります。

ウエットティッシュ用ラベル素材はどのような製品でしょうか。

製品としてもっとも工夫した点を教えてください。

【研究開発担当】粘着剤に特殊な成分を加えることで開封時にバリバリと音がせず、しっとりとした開け心地になるように工夫しています。ただしっかりと貼付することと、しっとり剥がせることは本来トレードオフの関係。両方を達成するために多くのサンプルを作成し、評価を行いながらバランスのとれた粘着力を実現しています。

開発するうえで苦労したことは何でしょうか。

【営業技術担当】被着体との相性が重要であるのはラベル全般に言えることですが、このウエットティッシュ用ラベル素材では、特に内容物や包材によって粘着力や再剥離性が異なります。販売後に不具合が生じないよう、実際に使用される製品を用いて評価することを最重要視しました。また内容物に応じて最適なラベル素材を選定できるよう、同じ表面基材でも複数の粘着剤を準備しています。

どのように性能を評価しているのでしょうか。

【研究開発担当】実際に開け閉めを繰り返し行ったときの感触を確認したり、開閉後の粘着力データを取りました。また必要に応じて気温や湿度など、お客様の指定する条件での各種試験にも対応しています。最近では大容量タイプとして50枚以上のシートが入っている製品もありますが、その枚数以上に繰り返し開閉しても異常が起こらないか、きちんと封止できるかといった性能を確認しています。

どのように性能を評価しているのでしょうか。

開発に生かされたリンテックの強みを教えてください。

【営業技術担当】営業と技術・開発室、そして研究所が連携して開発を行うため、フットワークが軽く、レスポンスが早いのがリンテックの強み。この点がお客様からの信頼につながり、上市から約20年が経った今でも改良の相談などを頂けるのだと思います。

開発に生かされたリンテックの強みを教えてください。

どのような商品に適しているのでしょうか。

【営業技術担当】「ウエットティッシュ用ラベル素材」という名前になっていますが、現在はウエットティッシュに限らず、洗顔・ボディペーパー、フェイスマスクなど幅広い用途でご使用いただいています。たとえば油分を多く含むような内容物の場合、油が付着しても再貼付できるといった新たな機能をプラスした粘着剤の開発を進めていくことも可能です。

今取り組んでいる課題や今後の展望を教えてください。

【営業技術担当】これまでは薬剤とシートが入っている製品がほとんどでしたが、今後は例えばクッキーやチョコレートといった食品・菓子類の封止め用など、新しい業界や今までになかった用途へ広げていきたいと思います。

【研究開発担当】 現在、ウエットティッシュ用ラベル素材の多くが溶剤系粘着剤を使用しています。今後は粘着剤を無溶剤系であるホットメルト粘着剤やエマルション粘着剤など環境負荷の小さい粘着製品に置き換えることで、製品の環境対応を図っていきたいと考えています。