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【営業技術担当】高平滑グラシン剥離紙使用ラベル素材は、当社独自のコーティング加工によって、従来のポリエチレンラミネート加工を施した剥離紙と同等の平滑性を実現した製品です。ポリエチレンを使用しないためプラスチック使用量削減に貢献することができます。
【営業担当】剥離紙単体としてポリエチレンラミネート剥離紙と比較し、CO2排出量を約13%削減※が可能。また表面基材には使用済みペットボトルを原料にした再生PETフィルムを使用、さらに植物由来の原料を活用したバイオマス粘着剤を使用しており、表面基材・粘着剤・剥離紙のラベル素材全体で環境に配慮した設計になっている点が強みです。
※環境省公表原単位。排出原単位データベース(Ver.3.1)
【営業技術担当】グラシン紙に直接剥離剤が塗工されたものを剥離紙として使用すると、剥離紙表面の凹凸が粘着剤面に転写され、ラベルの透明性や意匠性が損なわれる場合があります。これを防ぐため、紙の表面にポリエチレンをラミネートすることで高平滑性を付与するのが一般的です。しかし近年は脱プラスチックニーズの高まりが顕著に。そこでポリエチレンを使用せず、高い平滑性が実現できる剥離紙があれば、脱プラスチックの要望に応えられるのではという発想から開発がスタートしました。
【研究開発担当】今回は原紙、剥離剤、粘着剤の3分野にまたがって取り組むべきテーマであり、1回の開発サイクルが長いことから実現可能性の高い処方を迅速に見いださなければならないことが苦労した点でした。担当者である私だけでなく、上司とともに関係部署の有識者に働きかけ、情報共有・交換の場を設置。生産技術部門や各工場からアドバイスを頂くことができ、処方完成に至りました。
【営業担当】外観が重視される化粧品や日用品などのアイキャッチラベルや、食品や飲料品の表示用ラベルに向いています。特に化粧品業界は環境配慮への意識が高いため、徐々に同素材へと切り替わっていくのではと考えています。
【研究開発担当】将来的により多くのラベル素材に今回開発した剥離紙が採用されるよう、研究・開発を続けていきます。同時にお客様の課題に応えられるよう、市場ニーズを捉えていきたいと考えています。
【営業技術担当】当初は透明タイプと蒸着タイプの2アイテムから発売を開始しましたが、今後は高平滑グラシン剥離紙の横展開を広げ、適用品種を拡大していく予定です。